2019年7月に包括連携協定を締結している山形県南陽市(以下、南陽市)と東京大学先端科学技術研究センター(以下、「先端研」)では、具体的な取組の第一弾として、南陽市が地方版総合戦略に位置付ける「地域×高校魅力化みらいプロジェクト」に協働して取り組むこととし、2021年7月27日に共同発表を行いました。
先端研が2021年4月に先端教育アウトリーチラボを開設後、新たに教育連携を行うものとしては初めての案件となります。
先端研が構築した「地域共創リビングラボ」の手法を、南陽市内の県立南陽高校の探究学習に展開することを核とし、「先端教育アウトリーチラボ」が、より最適かつスピーディーに実現するためのマネジメントを行います。
具体的には今後、南陽市、南陽高校との3者での議論やトライアル等を通じて、令和4年度に南陽高校にて新設予定となっている「地域創生コース」のカリキュラム編成に協力すると共に、南陽高校においてノウハウが確立されるまでの間、探究活動への実践的なサポートなどを行います。
また本件を地域・学校・大学が一体となった次世代育成のモデルとして実践し、広く発信していきます。
加えて、この取組を通じ、「地域共創リビングラボ」の手法を更に深化させることや、その中で研究のシーズとなっている「Region’s DNA」の考え方を実証することなども視野に入れています。
【南陽市「地域×高校魅力化みらいプロジェクト」とは】
地元高校の取組と高校生の活動を地域全体で支援する「共創の場」を通じて、高校生のふるさとへの理解を深め、地域への愛着を醸成し、自ら学び、考え、行動する地域人材の育成を図るプロジェクトです。
具体的には、「総合的な探究の時間」など高校での探究学習や、「南陽高校市役所部」など学校外の様々な地域探究活動の実践強化を図り、未来の持続的で魅力的な地域づくりを担う主体形成を目指します。
市長との会談のようす
写真右より、南陽高校 木村智行校長、南陽市 白岩孝夫市長、先端研 杉山正和教授、三重大学 近藤早映准教授(先端研 客員研究員)、先端研 先端教育アウトリーチラボ 森晶子特任専門員
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